工藤ちゃんの悲しい過去。in~愛媛~Part.24

とはいってもそうそう悲観的にならないのが工藤ちゃんのいいところ。
はっはっはっーとお母様とMにまあまあそのうちそのうち・・・。
学生時代から知っているMは私がこと恋に関してはうといというか臆病なので心配しているのである。
その内気な工藤ちゃんが同じバイト先の彼にまわりに盛り上げられやっとこさ勇気をもって告白したことがあった。
OKの返事をもらったときはみんなに祝福され、私はこの人のお嫁になると信じて疑わなかった。
見事恋を実らせた工藤ちゃんかと思いきや、デートを1回しただけで前の彼女が忘れられないと1週間後に手紙で別れを告げられた時はMにおいおい泣きついてしまった。
今も変わらないが純情だったのである。
これは会うたびに言われ今となっては笑い話であるがその時は本当に必死だった。
でも時の流れが傷ついた私を癒し、そしてまた新しい恋が始まると悲しく切ない失恋も嘘のように美しい思い出として自分の中に受けとめることができる。
人は本当の恋はせいぜい一生に3回できるかできないかだという。
始めてのキスをしてしばらくご飯が喉を通らなくなったり、宇崎竜童の”身も心も”を聞いて涙を流したり女にとって恋話は尽きないもの。
女3人で話し初め、最後にこれからとそのうちは幽霊と一緒と念を押されよい時間になったようでおやすみなさい。