帰ってセミダブル君にお会いしたいと探したが一向にセミダブル君は姿を現さなかった。
会いたくても会えない人?!なのね。
それから丸一日経つがセミダブル君の声を二度と耳にすることができなかった。
セミの命は長くて一週間。
私の元へいらしたときは余命あとどのぐらいだったのだろうか?
もし、もしセミダブル君が私の元でお亡くなりになったのならあの鳴き声は最後の一声だったのだろうか・・・。
凄まじい鳴き声に本当に驚いたのだが、最後に思いっきり鳴いて燃え尽きたのだろうか?
セミダブル君の生涯は幸せだったのか?
私?!
私は一度しかない人生、人それぞれ価値観は違うけど私は泣いて笑って少しでも心を燃やして生きていたい。
良くも悪くも(勝っても負けても)自分の身に起こること全て無駄なものはないんじゃないかなあと思っているから楽しんでいたい。
S川氏が口をすっぱくしておっしゃる何事もハッピーの精神で望むべし!!
そうは言っても見た目によらずけっこう臆病な私にY木氏が「工藤ちゃんがまずそれなりに燃えることも必要やで」と励ましの言葉を頂いたそんな時だった。
セミダブル君の突然の出現は何かのメッセージだったのか、ただの偶然か、定かではないがセミダブル君との時間はほんの一瞬だったが、楽しい時間だったように思える。
掃除をしたら燃え尽きたセミダブル君の亡骸を発見するのであろうか?
いつの日かセミダブル君に会える日を夢見て冥福を祈るのである。